主要KPIの読み方 (アカウント編)
証券コード5580「ここは、マル」、プロディライトです。
今回は当社が月に一度公表している主要KPIのひとつ「アカウント」について解説します。
KPIを公表する意図
当社サービスは原則、ご利用する方が増えれば増えるほど、売上高をはじめとする業績指標に良い影響を及ぼします。実際は四半期に一度、決算として業績を発表していますが、その節目以外で事業が順調があるかどうかをお知らせするものとして月に一度、主要KPIを公表しています。
主要KPIの一つ「アカウント」とは?
アカウントとは、当社サービス「INNOVERA」の利用できる(している)人を示し、アカウント数は利用者数を表しています。例えば固定端末を1台ご利用だと1とカウントし、スマホアプリでご利用の場合はそれも1とカウントします。INNOVERAでは基本、アカウント毎に利用料金が発生しますので、利用者数が増えれば増えるほど、収益が上がることになります。なお、アカウント数は過去解約済みのものを含めない、その時点での実稼働数です。
注意として、1台の電話端末を複数人で利用するような共用端末のケースでも、アカウントは「1」になります。よって、もっと細かく言えばアカウント数はスマホ、PC、電話端末それぞれ紐づいている数、となりますが、INNOVERAユーザーの大半は1人1アカウントでご利用されてるケースがほとんどなので、シンプルに利用者数としてご認識いただくほうが理解しやすいと考えています。
アカウント数の増減はなぜ起こるのか
アカウントは、ご契約をいただいて受注することにより利用者数が増えた場合、その数は増え、逆に解約があった場合は減ります。
なお、アカウント増加は必ずしも新規のお客様ではなく、既存のお客様が追加注文される場合も含まれます。例えば新規事業スタートに伴い部門や拠点が増える場合や、採用に伴い社員が増えた等が考えられます。
一方で、解約は、例えばご利用されている部門や拠点が無くなるもしくは事業の継続そのものが難しくなる等のお客様側の止むを得ない事情や、単純にサービスにご満足いただけない場合等に発生します。実際には、当社サービスの解約理由として、サービスに対する不満は少なく、前者のようなお客様側による事情によるものが多い傾向にあります。なお、このことが月次解約率を低く抑えられている要因の一つであると考えていますが、当社の解約率についてはまた改めて解説します。
アカウント数と売上高との関係
これまで「アカウント数が増加しているわりに、売上高がそれほど伸びてないのはなぜか」といった主旨のご質問をよく頂戴します。これには、まず前提として「アカウント当たりの単価がそれぞれのお客様の状況に応じて異なるから」という認識が必要で、アカウント利用料だけでシステム事業の売上高が構成されているわけではない、ということです。例えばINNOVERAには様々なオプションサービスがあり、連携を含めたオプション付帯が相対的に低いアカウントの割合が増えた場合は、アカウント当たりの売上高の伸長は低くなります。その他にも、ボリュームディスカウント等も考えられます。
さらにINNOVERAでは、導入月に初期費用をいただいており、導入が集中する月は売上高が一時的に上がる傾向にあり、よってアカウント単価が上がることも考えられます。
これらのことから、常に一意的な理由にはならないのです。当社としては、投資家の皆様の確かな判断基準となり、ご理解を得られるように、都度説明に努めたいと考えています。
※なお、当社のシステムサービス全体の売上高には、INNOVERAだけでなく、それ以前からご利用になられている旧システムも含まれていますが、わずかな割合のため、ここでは割愛させていただきます。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
INNOVERA誕生から9年、おかげさまで42,000人以上もの皆様にご利用、ご愛顧いただいています(2024年11月時点の実績)。本当にありがとうございます。企業価値向上の重要なキーファクターとして、まずは当社事業の軸となるINNOVERAのご利用者様を増やす=アカウント数を増やすことが最もシンプルでわかりやすく、ご理解が得られやすいと考えています。当社成長指標の一つとして今後もご注目いただければ幸いです。
経営企画室 清水